久々野 こころ

■人間観察に学ぶ恋愛イロハ■出会いはそれに困らない人に集まる事実

夏は冷えたビールが美味しくなる季節だが、ほとんどが1人行動の私にとって夏はそれ以上でもそれ以下でもない。出会いや恋愛のチャンスとなるイベントが多いのが夏だろう。しかし、私のような人間にとって夏=出会いや恋愛の季節とはならないのが悲しい現実だ。

 

■人間観察11:出会いや恋愛のチャンスが多い季節、それが夏

彼氏いない歴751日と2時間16分……。毎日毎日非常に暑い。ただ、暑いとキンキンに冷えたビールが一際美味しく感じられる。その点では夏が好きだ。しかし、私のようなお一人様が常である人間にとって、夏という季節は「夏だからこそ楽しめるイベント」を最大限楽しめないのも事実だ。

ある日の帰り道、うだるような暑さから早く解放されたい一心で足早に家へと向かう途中、浴衣姿で楽しげにしている大勢の男女とすれ違った。一刻も早く帰りたい私にとって、浴衣姿でダラダラと歩き道を塞ぐ彼ら彼女らは、暑さも相まってかなりストレスに感じられた。しばらくしてようやく「一人で過ごすことが多い私には関係ない」と無意識のうちに思っていたせいだろう、その日が花火大会の開催日だということに気付かされた。

道行く浴衣姿の人たちの中にはカップルと思しき1組の男女以外にも、友人同士かはたまた何組かのカップルなのか男女のグループも大勢いた。浴衣に身を包んだ男女は誰もが楽しげな雰囲気だった。その日が花火大会だとはつゆ知らず一人でイライラしながら帰路を急ぐ私と、花火大会に向けてきちんと浴衣を着付け男女で会場に向かう彼ら彼女らとは雲泥の差だった。

 

□お一人様には向かない「夏ならではのイベント」

楽しげな浴衣姿の男女達とすれ違い、夏はやはり出会いのチャンスとも言えるイベントが多いことを痛感した。夏ならではのイベントと言えば花火大会に海・プール、それにバーベキューだろう。そのほとんどは1人で楽しむというよりは複数人で楽しむことを想定したような、そんなイベントだ。

「お一人様」が板についている私は、どこへ行くにも何をするにも大抵1人だ。しかし、そんな私でも「お一人様」に抵抗を抱くこともある。そう、それは「夏ならではのイベント」だ。夏ならではの出会いのチャンスになり得る、プールや海それに花火大会などはどれもお一人様で楽しむにはハードルが高すぎる。あの日の出来事で私は「私がいかに夏という季節のイベント性を満喫していないのか」という残酷な現実を突きつけられた。

他人の目が気になる私にとって、一人でそれらのイベントに参加するとなれば、出会いや恋愛に恵まれているだろう男女の視線ばかりを意識してしまう。いくら「お一人様」が板についている私であっても、夏ならではのイベントを1人で満喫できる自信は全くない。私とは真逆のタイプの男女達の視線を気にしてばかりで夏を楽しめられるはずがない。それならいっそのこと涼しい屋内で一人酒を楽しんだほうが精神衛生上良いに決まっている。

 

□こうして出会いや恋愛の格差が広がっていくのだろう

「お一人様」がデフォになっているせいで夏のイベントを全く楽しめられず、「夏はただただ暑い季節だけれど、それでも暑いお陰でビールが美味しい。それだけの季節」になっている私。それに対して、夏のイベントを満喫しているような……あの花火大会開催日にすれ違った多くの男女は、少なくとも「夏のイベントを楽しめられる仲間」に恵まれている。夏を最大限に楽しめられるようなイベントに参加できる人間は少なくとも「夏の季節を楽しめられる仲間」という意味で出会いに恵まれているし、「出会いがない」と困っているようには到底思えない。

私のようなお一人様がデフォとなっている人間にとって、「夏=夏ならではのイベントを楽しめられる=そのイベントで恋愛や出会いに繋げられる」とはならない。しかし、既に夏を最大限に楽しめられるほどには出会いに困っていない人は、夏というイベント性からさらなる出会いや恋愛に繋げられるチャンスがあるだろう。既にある出会いの輪のおかげで別の恋愛や出会いのチャンスに恵まれ、その出会いからまたチャンスが生まれ……と数多くの出会いのチャンスをものにしていくに違いない。

対して、私はそのような出会いのチャンスに繰り出していけるだけの仲間・出会いを持っていない。だからこそ出会いや恋愛に発展するだろう場に繰り出すことができなければ、新たな人脈が築くこともできない。なんだこれは、これはまさに「出会えない」「出会いがない」の負の連鎖ではないか。こうして恋愛や出会いの格差は広がっていくのだろうか。

負のスパイラルに陥っている私は、恋愛のチャンスとなるスタートラインに立つには、まずは「出会いや恋愛のチャンスになり得るだろうイベントに参加できるだけの出会いを求めること」から求めなければならないのか。私のような人間にとって、恋愛とはどこまでも遠い存在にあると痛感させられる。あの日、一人で家のベランダから少しだけ見ることができた花火は、美しくもあり寂しいものだった。




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