久々野 こころ

■人間観察に学ぶ恋愛イロハ■年の差恋愛が生まれる瞬間を見た

ある夜のバーで女性先輩と男性後輩くんという組み合わせの男女に遭遇した。一見ただの職場の先輩後輩関係かと思いきや……あの2人のお陰で私は新たな恋愛の可能性を発見し、恋愛対象の幅が広がった。しかし現実ではどうしようもない壁が立ち塞がっているように思える。

 

■人間観察16:女性先輩さんと男性後輩くんという組み合わせ

彼氏いない歴786日と6時間21分……。バーでスーツ姿の男女と遭遇した。男性が女性に対して敬語で〇〇先輩と呼び、一方女性は男性に△△君と飾り気なく話しかけていた。おそらく「職場の先輩後輩が仕事帰りに飲みに来た」というシチュエーションなように思われた。

ただ、2人でバーに来るほどだから、単なる先輩後輩ではないだろう。職場での関係が良かったり互いに信頼していたりするからこそ、バーに2人で飲みに来ていたのだろう。しかし、まだ「職場の先輩後輩」というその関係以上でも以下でもなさそうという印象だった。

当初は仕事で新しく何かを始めた後輩くんの相談に先輩さんが乗っているという会話だった。話の詳細は完全な部外者である私にはよく理解できないものの、後輩くんの返事から察するに先輩さんは的確なアドバイスをしているということはわかった。

2人の会話の内容は次第に先輩さんの愚痴の話を後輩くんが素直に聞き、丁寧に話を合わせていた。席を立つ直前、2人での会話の終盤には後輩くんがたどたどしさを見せながらも一生懸命に「またこうして飲みに来ましょうよ」と頼りがいのあるところを見せていた。

途中から半ばやけ酒気味だった先輩さんは、後輩くんに少しだけ支えられながら去っていった。正直、その時の雰囲気は先輩後輩ではなく一人の男と女だったように感じられたあたり、あの先輩さんはこの後輩くんに惚れたのではないかと勝手に想像した。

 

□私があの後輩くんから見出した可能性

今まで私は年上の男性しか眼中になかった。私は人見知りが激しいうえに口下手だから、年上で包容力があり何かとリードしてくれるような男性でなければ出会いから恋愛には発展しないだろうと思っていたからだ。少なくとも私より長く生きている男性なら、私の未熟さも受け入れてくれたうえで、それをカバーしてくれるのではないかという期待があったからだ。しかし、これは私の恋愛経験の不足がもたらした先入観だったようだ。

あの日あのバーで遭遇した「女性先輩さんと男性後輩くん」のやり取りやそのシチュエーション、終盤で後輩くんが見せた包容力や頼りがいある部分を知ってしまったものだから「年下男性も大変良いではないか」と新たな可能性を見出してしまった……いや、私のような人間が、謎の上から目線で後輩くんの評価をするのはおこがましいとは重々承知しているが。しかし、問題なのは「私があの先輩さんのような人間では無い」ということだ。

何度も書いていて自分でも悲しくなってしまうが、私は人見知りや口下手な人間だ。そんな私があの先輩さんのように後輩に慕われなければ、何なら後輩にあたる人にだって人見知りや口下手を発揮してしまうくらいだ。あの先輩さんと後輩くんがあのように2人で飲みに来られるほどの関係なのは、きっと先輩さんの面倒見が良いところや後輩に慕われるほどの器の大きさがあるからだろう。残念なことに私にはそのような要素が全くと言っていいほど無い。

 

□頼りがいがあって癒やされる年下男性はどこに

帰り際の先輩さんの表情を見るに、きっと後輩くんのことを1人の男性として意識していたはずだ。いや、それまでにも1人の男性として意識していたものの「先輩後輩の関係だから」と表に出していなかったことも十分に考えられる。後から思えば、互いに異性として意識し合っているからこそ以前から何度も2人で会っていて、そのうちの1回にたまたま私が遭遇しただけなのかもしれない。

少なくともあの日あの場面で私が遭遇した日には、バーにやって来たときよりも帰り際のほうが先輩さんが後輩くんに抱く感情は大きかったように思えた、お酒の影響もあるのかもしれないが。きちんと愚痴を聞きいたうえで話を合わせてくれ、最後には頼りがいのあるところを見せられたものならば、先輩後輩関係と言えども異性として意識してしまうだろうから。

私もあの後輩くんのような「包容力から癒やしてくれるうえに、頼りがいがある年下男性」と出会いたい。私の致命的な短所と言える「人とのコミュニケーションが下手な部分」を補ってくれるような、頼りがいや包容力そして優しさがあるかどうかに関しては、年齢が左右するものではないと痛感させられたからだ。ただ、そういう年下男性と出会うにはどうすれば良いのかがわからない。「年上の女性にも関わらず、年上らしくない人が好き」と考える年下男性と奇跡的に出会えることを願うしか無いのだろうか。




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