久々野 こころ

■人間観察に学ぶ恋愛イロハ■無理に話さなくても良い恋人同士の素敵さ

ある日図書館で遭遇した恋人達に心を奪われてしまった、私もあのような恋人達のような関係を築きたいと。あの恋人達に惹かれたのは私の性格が随分と関係しているが、その性格であのような恋人像を叶えられるとは到底思えられない。

 

■人間観察3:図書館で遭遇した「私の理想とする恋人達」

彼氏いない歴695日と23時間02分……。私は読書が好きだ。加えて本に囲まれている空間も好きだから、書店や図書館には一人で足繁く通っている。特に何を買う、読む、借りるわけでもないのに、ただ本がたくさんある空間に身を置きたいから。昔からの癖とも言える書店・図書館通いを普段通りに行ったある日、私は心の底から「こんな恋人関係を築きたい」と思える恋人達に遭遇した。

厳密に言えば、その図書館内で恋人関係なのだとわかったのではない。閉館時間になって親しげに話し合いながら同じ方向に姿を消して初めて関係性が判明し、私が勝手に心の底からあの2人に惹かれた。

その2人の男女とは、館内で時々それぞれ別々にすれ違った。正直、男性が私のタイプだったからよく覚えている。2人は同じテーブル席を囲んでいるものの会話をほとんど交わしていなかった(館内だから当たり前とも言えるが)し、ちょっとしたやり取りさえもなかったからたまたま居合わせた赤の他人同士だと思い込んでいた。

しかし、閉館時間を迎え周りがザワザワし始めると、その2人は息を合わせたように立ち上がり同じ方向へと消えていったのだ。それまでに赤の他人とも思わせた2人だっただけに、なおさら驚いた。改めて2人をよく見ると、ペアリングが光っていた。

 

□あの2人が私の理想の恋人関係だと思えた理由

あの日、図書館で遭遇した2人の恋人達が「私の理想の恋人関係」だと思えたのは、交際中にも適度な距離感を維持し続けられていたように感じたからだ。あの時、よくよく考えてみると2人は会話を交わしてはいなかったものの、何となく居心地が良さそうだった。当然、「館内はお静かに」と注意されている図書館という環境が、2人の会話に大きく関わっていただろう。しかし、それを踏まえてもあの2人の「会話をせずとも、そばにいるだけで居心地が良い」と思わせる雰囲気が私には輝いて見えた。

私は人との会話が苦手だ。会話する際には普通の人であれば気にかけないであろうことでも、「これを言うと相手はどんな気持ちになるのだろう」「このタイミングでこういうことを言って良いものか」と気になってしまう。しかも、誰かと時間を共にする時には「何かを話さないと相手に嫌な思いをさせてしまうのではないか」とも考えているせいか、「誰かと一緒にいるにも関わらず会話が無い状態」に居心地の悪さや気まずさを抱いてしまう。人に対して臆病だから人間観察が癖になったのだろう、必死に空気を読むために。そういう内向的な性格が相まって基本的に一人で行動することが多くなった。

そんな私にとって、何の会話をせずとも居心地良さそうに過ごしているあの恋人は、まさに理想の恋人像だった。出会いから恋愛に発展して、それから恋人として交際する段階であの空気感が生まれたのかもしれない。ひょっとすると、出会った当初からあの空気感だったからこそ、互いに惹かれて付き合ったことも考えられる。いずれにせよ「無理に会話をしなくても良い適度な距離感を保つことができる」「そばにいるだけで居心地が良いと感じられる」そんな関係を築いているように感じられたあの恋人達は私の憧れだ。

 

□あの理想的な恋人関係を私が目指すためには

あんな恋人関係を築くにはどうすれば良いのだろうか。そもそも人との会話に苦手意識を抱いている私が、会話をせずとも居心地が良いと思えられる関係を築けるのだろうか。口下手な私が誰かと出会って恋愛に発展するには、私が話さないぶん積極的にアプローチをしてくれる人でないと不可能であるようにも思える。まさに取らぬ狸の皮算用だが、私はそういうグイグイ来る人が苦手だ、理由はさっき書いた通りだ。とすると、私はあの理想形とも言える恋人関係からは甚だ遠い位置にあるのかもしれない。

希望的観測すぎるが今まで通り書店や図書館を一人で楽しんでいれば、私と同じように本が好きで口数が少なく、奥手な男性と出会うこともあるかもしれない。事実、恋人と一緒に図書館で休日を過ごそう・実際に過ごしていたあの恋人達の、その時間の使い方や、そういうふうに時間を使うことを良いと思える考え方とかにも惹かれた。

私は一人で何となく書店や図書館に行くほど本が好きな私だから、「何の気を遣うこともなく、本に囲まれる空間を共に楽しめられる恋人」の存在が羨ましくて仕方がない。もしあの恋人達のような恋人関係を夢見るのであれば、今後も継続して本に囲まれた環境に身を投じることが近道なのかもしれない。互いに本が好き、本がたくさんある空間でなければ恋人同士で気兼ねなく図書館で過ごすことなんてできないだろうから。




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