久々野 こころ

■人間観察に学ぶ恋愛イロハ■異性に共感されることも魅力の1つ?

ある日のバーで紅一点として男性に混じり、とても楽しんでいる雰囲気を出していた女性がいた。その周りの男性たちも皆楽しそうだった。よくよくそのグループの会話に耳を傾けていると、その女性の意外な性格に気付かされた。

 

■人間観察23:紅一点の女性から気付かされたこと

彼氏いない歴895日と11時間04分……。行きつけのバーで私が初めて遭遇したグループがいた。バーということもあってカップルは当然よく見かけるし、男女それぞれ同数の男女グループも目にする。ただ、その日の「5人ほどの男性と1人の女性」という集団はこれまでには無く、本当に初めての遭遇だった。

その男女グループがどういう関係なのかは私にはわからなかった。職場仲間なのかもしれないし、友人同士なのかもしれない。当初は「一人の女性を巡った男性の集いなのでは?」と邪推してしまったが、決してそうではなかった。関係性はわからないものの、ある共通の趣味の話だろうか、その会話から大変良い雰囲気を楽しんでいたように感じられた。

女性は確かに可愛かったし性格も明るく、複数人の男性に紅一点として混ざっても仲良くできるのだろうと思えられた。だが、それ以上に女性の話している内容から「実はこの人の中身は男なのでは?」と思わせられたのが衝撃的だった。最初は紅一点として周りの男性からチヤホヤされているのかと思いもしたが、むしろその真逆だったのだ。

周りの男性たちよりも男性っぽい、というかサバサバしてあっけらかんとした性格で、同性の私からはとても格好良い女性だと感じられた。なんだろう、見た目は可愛いのにもかかわらずそれはあくまでも外側だけの話で、「可愛らしい女性の皮をかぶった男性ではないか?」と本気で考えてしまうくらいに。むしろ、周りの男性たちもそんな女性の「女性らしくない性格」に惹かれて仲良くしているように感じられた。

 

□共感性は男女の壁も越える魅力ではないか?

あの女性との遭遇からは「ひょっとすると相手に共感されることは魅力になり得るのではないか」と考えさせられた。そもそも男女関係なく、価値観や考え方それに趣味などの「内面的な要素」が似ていれば、出会いの場面でも話が弾みやすい。私は人見知りでコミュニケーションが人よりも下手だから自ら進んで話しかけることはない。

しかし、そんな私に話しかけてくれた人の中に、私と共通する趣味や考え方があると判断できたら普段の人見知りもほんの少しだけだが和らぐ。「私に話しかけてくれるほどのコミュニケーションに長けた人であっても、私と同じような部分があるのか」と親近感を抱きやすく「この人となら仲良くなれそう」とさえ感じるからだ。共通項があると感じられる、つまり共感できる部分が相手にあれば……少なくともその共通する部分で話が弾むだろうし(私でさえ人見知りが和らぐのだから、普通の人であればなおさらだ)、それによって距離の縮めやすさや安心感が生まれやすいようにも思う。

以上のことを踏まえれば、やはり「相手と自分との間に共通することがあるかどうか」つまり「共感される・共感できるかどうか」というのは人としての魅力の1つなのかもしれないと感じた。出会いや恋愛に繋げられるかもしれない場面で恋愛対象となり得る人がいれば、どうしても「一人の恋愛対象として意識し、緊張してしまう」ということもあるだろう、私はそれ以前の問題だが。

 

□魅力としての共感が生んだ恋愛は……

「恋愛対象として意識してしまうことによる緊張」以上に、「この人は自分と似ている気がするし、共感しやすい・感情移入しやすい」と感じれば、それゆえの仲睦まじさや親しみやすさも生まれるのかもしれない。私も私と同様に口下手な人に対しては妙な安心感や居心地の良さを勝手に抱いてしまうし、「この人となら無理をして話さなくても大丈夫かも」とさえ思ってしまう。

性格やルックスの良さは異性にとって当然魅力の1つになり得るだろう。でもそれだけじゃない、「異性に共感してもらえる部分がある」あるいは「互いに同じような部分があるからこそ互いに共感できる」という要素もまた「この人は素敵だ」と思えられる魅力になり得るのかもしれない。

ただ、「この人と自分は似ている」という共感から生まれる親しみやすさやそれから恋愛感情に発展した場合の恋愛では、「この人は私に無いものを持っているから好き」といういわゆる「無いものねだりな感情」や「自分にない部分を相手に補ってもらいたい」という気持ちは満たせられない気もする。

私自身、人見知りでコミュニケーションが下手な分、「包容力があって優しくて、高いコミュニケーションスキルから私の言わんとすることを汲み取ってくれる人」が理想のタイプだ。ただ、「この人は私と同じように人見知りなのかもしれない」という点で惹かれた相手には、その理想のタイプとしての要素がある可能性は低いだろう。しかし、それはそれで「似た者同士」な恋愛や交際で、互いに居心地がよく感じられると考えれば、十分に「アリ」かもしれないとも感じた。




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