久々野 こころ

■人間観察に学ぶ恋愛イロハ■ いつだって1人だという勇気を胸に

私人見知りでコミュニケーション能力が低い。しかし、それでも恋愛に憧れているせいで、出会いや恋愛に辿りつけずにいることに自己嫌悪すら覚えていた。しかし、ある日遭遇した女性の主張によって、私自身の捉え方に変化が訪れたように思う。

 

■人間観察33 :私と同じでありながら全く違う女性

彼氏いない歴965日と8時間47分……。寒い冬の季節はとにかく人肌が恋しくなってしまう。人見知りでコミュニケーション能力が低く恋愛経験がほとんどない私でさえも「人肌が恋しい」などと感じてしまうのだから、恋愛経験が豊富な人にとって今の時期は大変辛いものだろう。

それに、冬の季節はイベントごとが多く、その影響からか1人でいることにマイナスな感情を抱きがちだ。巷の恋人がいる人達はイベントごとを大切な恋人と過ごし、さらに素敵な思い出を増やしているというのに、私ときたら今年も一人で寂しく過ごしている……そんなふうにネガティブになってしまいがちなのも冬の季節の嫌なところだ。つい最近まではそう感じていた。

最近遭遇した女性の主張によって、こうした「恋人がいないどころか、恋愛や出会いに恵まれずに一人でいることへの嫌な感情」が払拭されたように感じる。

いつものように一人で飲み食いしていた時に遭遇した女性はこう言っていた。「やれクリスマスだ、やれバレンタインだ……そんなイベントが何だ。イベントがあろうがなかろうが私はいつでも1人だし、別に1人であることに引け目を感じていない。私には恋人がいない。でも、そんな1人だからこそ楽しめることを最大限に楽しんで、1人を謳歌していきたい」と友人であろう相手の女性に語っていた。

 

□恋愛への不器用さと恋愛への羨望が生み出す感情は

私はコミュニケーション能力が低くて人見知りが激しいものの、それでもなお世の中の人が普通にしている恋愛に憧れている。世の中の人達が何の苦労もなく楽しむことができている恋愛に憧れているし、その憧れの思いの倍は「恋愛をうまくできない自分」に歯がゆさを感じている。恋愛ができずにずっと1人でいることが嫌で仕方がなければ、恋愛を自由にすることができない自分を棚に上げて1人でいることに否定的な私自身に嫌気が差す。

冬の季節には一層「一人でいることの寂しさ」や「出会いや恋愛それに恋人を求めているのにも関わらず、その実現を拒む私自身の性格に対する嫌な感情」を感じてならない。それはきっと、冬ならではのイベントを巷の恋人たちが楽しんでいるその様を、お得意の人間観察から知らず知らずのうちに目の当たりにしているからだろう。彼ら彼女らの至って普通に楽しんでいるかのような、幸せそうな恋愛模様が羨ましくて仕方が無いのだ。しかし、それも最近までの話だ。

あの日出会ったあの女性は1人でいることにマイナス感情を抱かず、むしろ誇らしく思っているようだった。「私自身の至らなさから恋愛どころか人間関係すら満足にできないことへの自己嫌悪」に塗れていた私にとって、彼女のその様子は格好良く、魅力的に感じられた。それと同時に私はいかにコンプレックスを抱えているだけでなく、それによって嫌な感情を勝手に自分で生み出しているのかと思い知らされた。

 

□1人でも良い、1人でも楽しめられると思えたのなら

私が人見知りでコミュニケーション能力が低く、そのせいで恋愛や出会いに辿りつけていないのは事実だ。しかし、だからといってそれによって誰かに迷惑をかけているわけでもなければ、誰かに嫌な思いをさせているわけではない。私だけが勝手に自分自身のコンプレックスに悩み、コンプレックスそれ自体以上の嫌な感情に塗れて否定的になっているだけではないか。何をそんなに勝手に自分自身を否定するようなネガティブな考え方をしていたのだろう。

私はあの女性と遭遇し彼女の主張を勝手に拝聴したことで「いかに私が勝手に自己嫌悪に陥っているのか」それに「そんなふうに自分自身に否定的で塞ぎ込んでいてもどうしようもない」と、己の至らなさや非生産的な性格を改めなければならないと痛感した。加えて「恋人がおらず1人であったとしても、この現状をポジティブに考える勇気があれば1人でいるも魅力になるのかもしれない」と気付かされた。

私が1人でいることには何の問題もない、私自身がそれを受け入れて「良し」とすれば良いだけの話ではないか。むしろ、恋人との交際や恋愛を楽しんでいなくとも今の1人の時間や生活を楽しむことは十分可能だ。1人でいることに誇りを持って楽しんでいれば、私のその様を素敵だと肯定してくれる人が現れるのではないか。1人でグジグジ考え、塞ぎ込んでいる私よりは何らかの魅力があるはずだ……あの日出会った女性が私にとって素敵で魅力的な人だと映ったように。




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