霜降 どいや

《出会いに夢見るおっさん女子》恋に落ちたのを自覚する瞬間はある

恋愛が面倒なおっさんみたいな生活を続けていると、「恋に落ちる感覚」を忘れてしまいそうで焦るときがある。フィクションの恋愛を通してその感覚を思い出そうとするんだけど、なかなかシックリ来ねえんだ。理由は私がかつて恋に落ちたのを自覚する瞬間にあったんだよ。

 

・恋に落ちる感覚を思い出したくて

恋愛が面倒に感じられるし、モテを気にしなくなってからはおっさん道を突き進んでる。異性との出会いは無いこともないが、恋愛なイベントに発展しそうな気配が微塵もねえ。もう恋愛に関するイベントが発生する予感がミリもねえ私にとって、「恋に落ちる」ってどんな感覚だったのか忘れてしまいそうになるんだよな。

「恋に落ちる」感覚をすっかり忘れてしまっていたら、それこそ本格的にヤバい。私は今恋愛を面倒に感じているけれど、今後の人生でもう二度と恋愛をしないつもりはねえんだ。気が向いたら恋愛をしたい、その程度だけどよ。なんつーか、私自身恋愛を忘れてしまっているかもしれない怖さに駆られてしまうんだよな。確かに、「恋に落ちる感覚」を私は持っていたし、恋に落ちたのを自覚する瞬間もあった。それを思い出せねえ私自身に焦るんだよ。

で、「恋に落ちる感覚」が分からなくなってきたら「このままじゃやべえな」と恋愛ドラマや映画を見たり、小説を読んだりする。フィクションの中で恋愛なるものを疑似体験したくなるんだよな。でも、フィクションの恋愛でさえなんだかシックリ来ないときがある。特に最近はますます「あれ?こんな感じで恋に落ちてたっけ?」ってもう記憶があやふやになってんだよな。

 

・フィクションでの恋に落ちる感覚がシックリ来ない

ドラマや映画それに小説なんかで描かれる恋愛模様は、主人公とその主人公が思いを寄せる相手の人との出会い、そしてその後にはさすがフィクションってノリのイベントがどんどこ発生して恋愛感情が募っていくことが多いじゃん。実際、リアルな恋愛でもフィクション地味たイベントじゃなかったとしても、何回か会っているうちに恋愛に関係するサムシングに発展していくじゃん。でも、私はこういうふうに、つまり何回か会ったりイベントを一緒に体験したりして恋に落ちたか?と聞かれると微妙なイエスしか答えられねえんだよな。

出会った異性に対してぼんやりと「この人に惹かれるな、良いな」と思っている頃は、相手の良いところしか見えなかったりする。「格好いいな」「優しいな」「そばにいると落ち着ける」なんて、相手と自分との相性や相手の長所をぼんやりと感じ取っては、さらに惹かれる。そういう相手から受けた印象を自分の中で反芻するうちに相手への恋愛感情が芽生えるんだろうけど、そういうプラスの印象では「うわー!私はこの人に恋愛感情を抱いてるかもー!これは恋に落ちてるじゃんー!」って気付く決定打にはならなかったことが多いんだよ。だから、フィクションの恋愛を疑似体験してもシックリ来ねえんだ。

 

・悪いところが見えてフォーリンラブを自覚した

だってよ、良いところに惹かれるのは当然じゃん、良いところなんだからよ。それに、人の良いところを目の当たりにしたところで、大抵は「良い人だなあ」で終わるし終わってたんだよな。出会った異性の良いところに惹かれて、惹かれる部分を私の中で「あの人のここが素敵」「良い人だな」と反芻して、恋愛感情を募らせていた。けれど、出会いからそれなりに時間が経って相手の良いところばかりじゃなくて嫌なところも見えてくると話は変わってくる。

出会った頃の何も知らない新鮮さや高めのテンションから少し落ち着いて来た頃には、相手のことを少しは冷静に見ることができる。すると、「あの人は◯◯な良いところがあるけれど、△△なところがちょっと……」となって、最終的には「あの人は良い人だけれど、恋愛対象になるかといえばならない」っていういわゆる「良い人止まり」になってたんだよな。

で、「まじで私はあの人にベタ惚れじゃん」って自覚するのは、「この人の△△なところは嫌だけど、でも好き……ってことはもしかしてこれが恋!?」って思ったその瞬間なんだよな。

恋愛対象にならねえ人なら「は?まじかよ、ないわー」って思うことでも、「それは確かに嫌だけど、それでも好きなんだよな」と我慢できることが多かったんだよ。そりゃあ嫌なところがあんまり酷えもんならそれだけでナシになるけどよ、そこまでじゃねえけど少しは嫌に思える部分ってあんじゃん。そういう「相手の少し嫌だと気になる部分を我慢できる自分」に気付いたときが「恋に落ちたのを自覚する瞬間」だったよ。って久しぶりに思い出したけれど、「そういう恋の落ち方をした相手とは、交際していく中でその嫌な部分が目立つようになって耐えられなくて別れたな~」と遠い目をするところまでがワンセットで我ながら笑えるよ。




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