霜降 どいや

《出会いに夢見るおっさん女子》恋人の急な訪問が愛情を冷めさせた

今でこそおっさんをこじらせているけれど、昔から根はおっさんだった。恋愛に必死になっていた頃は、そのおっさんみたいな部分を必死に隠せるだけの努力と工夫ができた。でも1日中それができたわけじゃねえから、恋人が突然家にやって来るとかマジ勘弁だったんだよな。

 

・おっさんな生態は昔からだけど……

恋愛が面倒に感じられてモテとか出会いとか全然気にしてねえし、そういうのを避けるようになったのは恋愛での失敗を繰り返したからだ。だから、今ではモテるため・恋人を作るために必要な努力もクソもなく、ただ気ままに過ごしてんだよな。でも、「できることなら楽したい」「ズボラ最高」と思える、そういうメンタル的なおっさんは昔から私の中にあったように思えんだよ。

できればそういうふうに手を抜いて楽できる髪型やファッションであり続けたかったけれど、それをしてしまうとモテだの出会いだのとは程遠くなってしまう。だから、私は外ではガラでもねえ服を着て髪型をして、モテを意識する美意識高めの女の皮をかぶっていた。それこそ外出前の毎日の準備には何時間も掛かっていた。今ならその時間を十分睡眠にあててんだけどよ。

当時の私の努力は、我ながらあっぱれだった。メイクをするというよりは「顔を作る」っていったほうが良いレベルの手の込みようだったし、もう最新トレンドを追っかける日々だった。それがモテや出会いそれに恋愛の近道だと思えたから。とは言え、そういうふうに恋愛に必死だった当時も、根本ではおっさんみたいな生態だったんだよな。でも、それを隠し通すだけの努力はしたし、出会いとかモテとかの場面では必死に隠していた。もういつでもどこでもおっさんみたいになっている今とは大違いだ。

 

・家にいるときにはおっさんになっているから

恋愛に必死だった頃は、誰も気にせずに済む、完全オフの家にいるときは思い切りおっさんみたいに暮らしてたんだよ。外での私と完全にオフで家に引きこもっているときの私だと、見ようによっては同一人物とはとても思えねえくらいだった。だから休日で引きこもる前には、わざわざメイクだの何だのをして出かけなくて済むように籠城するための買いだめをした。思いっきり引き込もれる休日に、わざわざ面倒なことをしたくねえし、そういうのをせずに済ませられるように。こういうところが無理をしないと恋愛ができねえタチなんだな、って思うよ。

完全オフで家に引きこもって、もうありえねえほどズボラなふうに過ごしているからこそ突然の訪問は大嫌いだった。会うためにはこっちもそれなりに、ってかかなり準備が必要だし、一度「今日は誰にも会わずに引きこもるぜ~」ってテンションになると誰にも会いたくなくなるから。引きこもり体制のときは人に会うようの見た目でもなければ、心の準備もできてねえんだよな。そんな私にとっての天敵とも言える存在は、サプライズ的な意味を込めて突然家にやってくる恋人の存在だった。

すっぴんだとか普段の過ごし方だとかをオープンにしても引かれねえくらいに、恋人としての関係が進んでいれば問題ねえよ。かつて付き合った人の中には「外でさえきちんとしてくれていれば良い」って考えの人が多かったし。でも「その段階に進めるほど、恋人としての関係が進展していないとき」の、「恋人の突然の訪問」は私も相手も誰も得をしない、悲しい結末しか生まなかった。

 

・突然の訪問が生んだ悲劇から思うこと

まず、完全オフのときの私の姿に相手が若干引く、若干どころか「騙された」って思ってんのが丸わかりな表情になることもしばしば。私は私で、たとえ恋人とは言え相手のことを考えずに「来ちゃった」をした、その善意の押し付け感や自分勝手さにゲンナリした。もしも完全オフのときの私を受け入れられない時期に、突然家に来ちゃって見ちゃったから、「アツアツな愛情もどこへやら」ってなったことが数回ある。

私は私で「まじか、『来ちゃった☆』ってするタイプだったのか、まじか」ってがっかりするし、相手も相手で素の私に引いてしまうしで互いの愛情が瞬間冷却って感じだったよ。その時には申し訳無さから別れを切り出さなかったのか何なのかわかんねえけど、だいたいこういうときは後々で何かにつけて別れを切り出されたもんだ。あの惨劇から今感じるのは、「たとえ恋人だとしても、一人の時間との接し方に関して同じような考え方を持っている人と付き合っていたら、あんな悲劇は起こらなかったのかもな」ってことだ。

ハナからありのままの私をさらけ出して、それを良しとしてくれるような人はそうそういねえよ。それを私なりにわきまえてたからよ、モテだの出会いだののために「見た目だけでも」って頑張ってたんだよな。でも、結局は仮初の見た目だと、何かしらの価値観が合わねえ人と付き合うことになるのかもしれねえな。例えばサプライズとしての突然の訪問を喜んでもらおうって考える人とか。少なくとも「いつでもどこでも恋人といたいわけじゃねえ、一人でいたいときには一人にしておいてくれ」っていう、私と同じタイプの人と付き合っていればあんな悲劇は起こらなかったのかもしれねえな。




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